太陽光発電導入のデメリットとリスク

太陽光発電には売電で発電した電気を売れる経済的メリット、クリーンな電力を自分で発電することができるエコロジー、停電時の予備電源・発電装置として使えるなど危機管理上のメリットがありますが、その一方で、デメリットやリスクも存在しています。

最大のデメリットは、設置費用が高額でイニシャルコストが高いことでしょう。いくら導入費用が安くなったとはいっても、1kWあたり70万円程度の費用がかかります。

通常、3kW程度のシステムが標準ですので、単純に計算すると200万円以上の導入費用がかかります。

この費用を回収できる期間は、10年~15年程度と言われておりますから、長期間の投資になり、これは、リスクの一つとなります。

設置にあたっては、きっちりとした施工を行えば、太陽光発電システムを導入しても雨漏りや屋根の破損などのリスクは殆どありません。

しかし、悪徳業者によって甘い施工をされてしまうと、雨漏りなどの被害が発生する場合があります。これは、太陽光発電システム自体の問題ではなく、施工業者の問題ではあるのですが、一つのリスクではあります。

太陽光発電システムは、当然のことながら、太陽の光があたる場所でなければ意味がありません。

このため、南向きの屋根が最も理想的ですが、北側に設置すると、南側に比べて65%以下の効率しか見込めません。

一部の業者には、発電があまり見込めないにも拘わらず設置をすすめるようなケースもありますので、本当に発電が見込めるのかをしっかりと把握しておく必要があります。

現在、太陽光発電の市場は急拡大しており、それにあわせて、各メーカーも研究開発に力を入れております。

このため、将来、もっと低価格で、しかも高効率な太陽光発電システムが開発される可能性は高いでしょう。

そうなると、今、太陽光発電を導入するよりも、もっと先に導入するほうがお得になるというリスクがあります。

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